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「自己破産した場合の影響等」に関するお役立ち情報

自己破産後、何年でローンが組めるのか

1 自己破産後しばらくはローンが組めなくなる

自己破産をした場合、支払い中のローンを含めた多くの債務の返済義務が免除されます。

しかし、自己破産を含む債務整理をすると、いわゆる「ブラックリスト入り」の状態となり、自己破産後しばらくの間はローン(オートローン・住宅ローンなど)を組めなくなります。

ローンが組めなくなることは、以降の生活に影響を与えることもあります。

しかし、そのような状況が永久に続くわけではありません。

以下、自己破産後何年でローンが組めるようになるか、および自己破産後にローンを組む際の注意点について詳しく説明します。

2 自己破産後にローンはどうなるか

自己破産をすると、住宅ローンや自動車ローン(オートローン)などの支払い義務が免除される代わりに、ローンを組んでいるマイホームやマイカーなどは処分・換価の対象となります。

債務者からの支払いが受けられなくなるので、ローン債権者は債権を回収するために車を引き上げたり、抵当権を実施して家を競売したりするのです。

さらに、自己破産後しばらくの間は、新たなローンを組むことができなくなります。

その理由は、自己破産を始めとした債務整理や、借金の長期に渡る滞納をすると、債務者は「信用情報機関」に金融事故情報を登録されるからです。

この、信用情報機関に事故情報が登録された状態のことを、一般的に「ブラックリスト入り」と呼びます。

債権者は、クレジットカードの新規登録やローンの審査をする際に信用情報機関に申込者の情報を照会するため、ここで事故情報が登録されているのを確認すると審査を通さないという判断をします。

主要な信用情報機関には「CIC」「JICC」「KSC」の3つがあります。

CIC(株式会社シー・アイ・シー)は主にクレジットやキャッシング会社、JICC(株式会社日本信用情報機構)は消費者金融など貸金業法で指定されている金融機関、 KSC(全国銀行個人信用情報センター)は銀行・信金など銀行系が加盟している機関です。

3 何年で(いつから)ローンを組めるか

自己破産をした場合のそれぞれの信用情報機関の登録期間は以下のとおりです。

・CIC、JICC:5年

・KSC:7年

つまり、自己破産後は最低でも5年が経過しなければ、基本的にローン審査に通らないと考えておくべきです。

まれに、「5年以内でもローン審査に通った」「一年でオートローンを組めた」という体験談を見るかもしれませんが、これは実際には事故情報が登録されていなかったか、年数のカウントを誤っていた可能性もあります。

もしくは、「ブラック状態でも借りられる!」と謳う違法な闇金業者から借りてしまった可能性もないとは言い切れません。

「5年以上も待てない」という場合には、事故情報が抹消されるまでの間、配偶者や家族名義でローンを組むことは可能です。

ブラックリストの情報はあくまで個人に関するもので、家族には影響がないためです。

しかし、当然ではありますが、ローンを組む本人が審査に通る必要があります。

4 自己破産後にローンを組む際の注意点

ブラックリストに載った場合でも、一定期間が経過すればこれが解消され、基本的には以降ローンを組めるようになります。

しかし、「十分な年数が経過したのに審査に通らずローンが組めない」というケースもあります。

以下、自己破産後にローンを借りる際に確認・注意すべきことについて説明します。

⑴ 登録期間が明けたら情報を確認

事故情報の登録期間は、CIC・JICCは5年、KSCは7年です。

破産免責決定からこの年数が経過したら、それぞれの機関にブラックリスト登録の有無を確認しましょう。

年数が経過していても、手続上の不具合等により事故情報が残っていることもあるからです。

信用情報機関に開示請求するには、所定の開示申込用紙に必要事項を記載します。

身分証明書の写しを添付して、各機関の受付部署に郵送で送ります。窓口で受付をしている機関もあるので、請求方法の詳細については各機関に問合せをしてください。

開示された情報は、後日郵送で送られてきます。

本人限定受取郵便などで送られてきますので、個人情報が漏れる心配もありません。

いずれの機関でも、開示請求手続きでは1,000円程度の費用が必要です。

開示申込用紙、身分証明書と一緒に、定額小為替を同封して送って納付します。

【登録が残っている場合】

免責決定から十分な年数が経過しているにも関わらず、金融事故の登録情報が残っている場合は、修正請求をすることも可能です。

開示請求から一定期間内であれば、信用情報機関の方で記録と事実関係を調査してもらって、事故情報を抹消・修正することができます。

⑵ クレジットヒストリーを積み上げる

自己破産してからブラックリストが解除されると、これまでの信用情報の履歴がいったんゼロに戻り、クレジットヒストリーが白紙の状態に戻ります。

実は、クレジットヒストリーがない場合も、ローンの審査に通ることが難しくなります。

借入れた履歴がない状態だと「つい最近までブラックリスト状態だったのでは?」という疑いが生じ、審査に通らない可能性があるのです。

そのため、新たに住宅や車などの高額のローンを組んだり多額の借り入れをしたりする前に、携帯電話の分割払いやクレジットカードを作って少しずつ活用するなどして、クレジットヒストリーを積み上げることも大切です。

⑶ ローン会社を厳選する|社内ブラックの危険

信用情報機関のブラックリスト登録自体は5~7年程度とされていますが、これとは別に、各ローン会社が社内に債務整理の履歴情報を記録していることもあります。

これは社内ブラックとも呼ばれ、登録は半永久的に消えないこともあります。

「過去に自社の借入れを債務整理していて、社内ブラックに登録されている人には二度と貸さない」という会社も多いので、このような会社の場合は現実として審査に通る可能性がかなり低くなります。

そのため、ローンを借りる場合には、以前借り入れをした会社か否かも確認するようにしましょう。

5 埼玉県内で自己破産の相談をするなら

自己破産後にローンを新たに組むには、免責決定から5~7年以上の年月が必要となります。

確かに、自己破産をするとブラックリスト入りとなってしまいます。

しかし、一定期間が経過すれば借入の制限は解除される可能性があります。

永久に続くわけではないので、ご安心ください。

もっとも、社内ブラックによりその後の借入れができない会社もあります。

また、2度目の自己破産は難しくなりますので、生活費等の管理には十分注意してローン等を利用すべきです。

もし、借金のことでお悩みであれば、自分だけで解決しようとせず、当法人にご相談ください。

当法人は、埼玉県内に事務所を設け、ご相談を伺っています。

自己破産はもちろん、借金問題に詳しい弁護士があなたの状況にあった解決方法を提案しますので、埼玉県内でお困りでしたら、お気軽にご相談ください。

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